2025/12/09 16:30
ブログでは、ものづくりのことや、
IRONNA HITO のそれぞれの“人”について、
すこしずつ書いていこうと思います。
最初は、No.001「アイスバケツチャレンジ」から。


<制作のきっかけ>
2014年ごろ、世界中で話題になった「アイスバケツチャレンジ」。
氷水を頭からかぶり、次の参加者を指名してつないでいく、
SNS発のムーブメントとして広まりました。
私がこの“人”をつくったのは、その数年後の2017年でした。
ブームは落ち着いていたけれど、
あの勢いよくバケツをかぶるシーンが頭から離れず、
シリーズの最初に形にしたのが、この人でした。
最初は正直「なんだこれ(笑)」という気持ちで見ていましたが、
制作にあたって改めて調べてみると、
この行為が ALS(筋萎縮性側索硬化症)支援や啓発のための
運動でもあったことを知りました。

ただのおもしろムーブメントだと思っていたものの裏に、
誰かを思う気持ちがあったのだと分かり、
より一層、この光景を残しておきたいと思い、
IRONNA HITO の一作目として制作しました。
<こだわり>
・水量と躍動感
氷水の量と勢いを線だけで表現できるように、細かい線をたくさん描き込みました。
・表情
辛そうな方が良いと思い、下唇を噛ませました。

<裏ばなし>
水しぶきの線が多いほど、レーザーの彫刻時間は長くなります。
この作品は特に線が細かいため、他の人より倍近く加工に時間がかかります。
制作コストだけを考えれば水の量を減らすという手もありますが、
このちょっと描きすぎなくらいの水量こそ
アイスバケツらしさだと思っているので、あえてこのままにしています。
* この人の商品ページはこちら *

